7.26.2011

ハングリー精神 → ドーピング??

世界を転戦している時、必ずと言っていいほど、その国の経済状況やテニスライフ(プロ、アマチュア)について話す機会を持ちます。 

例えば、先週行った、南米。 (僕のリサーチだけの話ですが!) 南米と言えば、貧しいイメージがありがちですが、南米の中でも北の方と南の方では違います。 例えば、ブラジル、アルゼンチン辺りは、貧富の差はありますが、ミドルクラスの方々もいます。 北の方のベネズエラ、コロンビア、ボリビア、そして先週行ったエクアドルは、貧しい層がほとんどで、裕福な層は、ごく一部。 平均月収は2万5千円ぐらい。 そんな情勢の中でも、南米のテニス選手はたくさんいます。

例えば、テニス大国、アルゼンチン。 ご存知のとうり、スーパースター(常にトップ100に10人ぐらい)が何人も出ています。 そして、ドーピング疑惑、ドーピング違反が多い事で有名です。 先週対戦した相手のコーチは全仏準優勝した事のある元選手でした。(ドーピング違反2回) 最初は誰だか気付かないぐらい、地味な、ちょっと小太りのおじさんという印象でした。 はっきり言って、周りからは、ノーリスペクトな感じに見えました。 選手仲間に彼の事を聞いてみると、「ドーピングに関しては、色々な噂話があり、アルゼンチンでは選手の引退後はあんな感じだよ。」 要は、とりあえず、現役中は何をしてでも、勝てばいい。 引退後、どうなろうと食っていければいい。 特にテニスに恩返しをしようとか、立派な指導者を目指すとか、引退した日本の先輩選手達が活動しているような事は、考えていないみたいに受け取りました。 もちろん、全アルゼンチン選手がそうではないとは思います。 お国柄、ラテン系なノリのイメージがありますが、彼らは、本当にシビアでハングリーです。

僕は、ハングリー精神という所では、海外の選手達に影響されていると思います。 しかし、どんな手段を使ってでも勝負にこだわるという所では、僕の民族性には合わない気がします。 ここでは、身近に練習する選手がドーピング違反で1回捕まっています。 最近では、サイクリングの選手のドーピング暴露事件が問題になっています。 異常な記録が出たり、異常な体力アップを見たり、聞いたりすると、「まさかこの人もドーピング??」 と疑ってしまう時代になってきました。 

色々な国の選手と触れてきましたが、結論的に、僕の場合は、とにかく、プロスポーツをやっている以上ハングリー精神は絶対です。 ドーピングや、汚い勝ち方などに(今まで感じてきた自分なりの道徳を基準に)頼らず、これからも勝負していきたいと思います。 みなさんに誓いの意味も込めて!

2 件のコメント:

世の中で さんのコメント...

俊君らしいすばらしいことを書きましたね
その意気で頑張れ!

kao さんのコメント...

プ○○○選手のことかな。でもまだ若いから現役でやってるかな。
まさかコ○○選手じゃないですよね。
もっと古いビ○○選手かなとも思いましたが、全仏は優勝してたし…。

アルゼンチンには男子も女子も熱いプレーの選手が多くて好きですが、そういうのはがっかりですよね。
やっぱ「おてんとさま」にきっちり顔向けられるよう、正々堂々ファイトしないとね!